辺境カフェ café frontière

辺境を愛する旅人の書

Book Crossing 本と人の交差点

いばや通信の坂爪圭吾さん、いつもブログを楽しみにしている。

家を持たない生活をしばらくおくっていた坂爪さん。最近、熱海に暮らしはじめた。

 

ibaya.hatenablog.com

(以下、「いばや通信」より引用)

『無理矢理にでも誰かに読ませたい本」を来てくれたひとに持参していただき、無償で、この場所に来てくれたひとに回している。返却の必要は皆無で、自分が読み終わった後には次のひとに回してもらえたらそれでいいと思っている。そして、一冊の本を通じて「それがなければ決して起こることのなかった新しい形でのコミュニケーション」が発生すればいい、と思っている。』

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なるほど、面白いとおもっていたところ、今宿泊しているスペイン領カナリア諸島ラスパルマスのシェアハウス的ホステル「Eco Hostel Bettmar」のラウンジの本棚の「Free Books」という貼紙に気付いた。

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「この棚の本は、どうぞご自由にお持ちください。そしてここに本を置いていく時には、ぜひBook Crossingのサイトにアクセスし、本を登録しませんか? サイトが発行する本の個別のID番号を本に書いてください。すると、あとであなたの本に巡り合った人が、サイトにコメント寄せたり、あなたがそのコメントをMailで受け取ることができます。」

Book Crossing

旅人が本をシェアする本棚は、バックパッカー向けの安宿やユースホステルなどで、よくみかける。これは、そんな本棚と組み合わせて、自分の本が他の旅人と巡り合って世界のどこか別の場所に旅したら、その人のコメントを受け取ることができる、というサービス。素晴らしい!これぞ、インターネットサービス、ではないですか! 

旅の醍醐味は、新しい場所、新しい人との出会い、そして、それを通して自分自身と出会いなおすことだと思っている。そして、本との出会いも、旅にとてもよく似ていると思う。よくぞ、今ここで私のところに!と思えるような本と出会った時の感動は、何ものにも代えがたい。

坂爪さんもBook Crossingも、そういう体験と出会うための場を提供してくれているんだなあと感じました。