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はてなブログにSoundCloudで音声ファイルをアップ:宮沢賢治を朗読してみた

昔から、Web上のいろいろなサービスを試してみることが好きでした。以前は、もっぱら、タスク管理とか、業務効率の向上、仕事のコミュニケーションのために、いろいろ試しました。

最近は、クリエイティブなこと・自己表現をしたいという想いで、いろいろなウェブサービスを試しています。

そこで、「朗読」をブログでシェアすることにトライしてみました。

宮沢賢治の童話の朗読

まずは、ごちゃごちゃ解説する前に、作品を掲載してみましょう!

 

大好きな宮沢賢治の童話から、3つを選びました。どれも短く、30分前後です。

「おやすみ前にベッドできいてね」というコンセプトなので、ゆっくりと眠りが誘われるように、朗読しております。

 

「なめとこ山の熊」(38分57秒)

 

 

「猫の事務所」(27分14秒)

  

「よだかの星」(22分16秒) 

 

朗読からシェアまでのステップ

朗読

青空文庫」で入手し、Kindleで読みました。

「青空文庫」は、著作権切れの作品がレパートリー豊富にそろっており、無料です。

Kindleなどの電子ブックリーダーで読めば、文字サイズが調整できるので、読みやすく、ページめくりの音もなく、朗読しやすいです。

ポイントは、読みまちがえた時の対処。まちがえた、と思ったら、録音は止めずに、パンと手をうって手拍子の強い音を入れる。その後、2秒ぐらい間をおいてから、その文のはじめから読み始めます。あとで編集がしやすいように。

録音

わたしが今回いくつか試した中では、このやり方が一番、音質が良かった&やりやすかったです。

  • iPhoneの標準アプリ「Voice Memos」で録音。拡張子m4aのファイルができます。ファイルサイズがコンパクトなので、iPhoneからの転送が便利。
  • 外付けマイクは、わたしは今回は、BOSEのQuiet Comfort 20のマイクを使いました。しかし、少し、ホワイトノイズ(背景のサーサーという音)が気になりました。例えば、これなどは評判が良さそう。もう少し音質が良くできるかも。(持ってるのに日本の自宅に置いてきた。。。残念。)
iPhoneからパソコンに転送

わたしは、パソコンにもiPhoneにもDropboxが入れてあるので、Dropboxを使って転送しました。

編集・変換

わたしは、今回はMacのiMovieを使って編集しました。全体を聴きながら、そして朗読の時に、まちがえたところに入れた「パン!」という手拍子を目印にしながら、切ってつないでを繰り返します。

全体的に音声レベルをアップしたり、ノイズ除去もできますが、それは、切り貼りをする前、一番はじめにファイルがひとつにつながっている時にやるのが簡単です。そして、ノイズ除去も音声レベルアップも、あまりしすぎないほうが良さそう。空白部分が静かでも、読んでいる時の背景のノイズが気になるようになるので(たとえば、今回の「よだかの星」は、そうなってしまった失敗例)。聴きながら、自然に聞こえるように調整します。

今回のものは、マイク性能があまり良くなかったので、録音する時に、もう少しマイクを近づけるなり、声をあげるなり、工夫が必要だったみたい。今後の課題です。

編集が終わったら、iMovieの画面右上のシェアボタンをおして、「ファイル」>「MP3」と選択して、書き出しをしました。

 

ここで、Youtubeや、Facebookも選択肢が出てくるので、はじめはYoutubeにアップすることも考えたのですが、なんと、音声ファイルは、YoutubeにもFacebookにもアップできないのですよ!(あ、みな知ってますか?)

 

はじめは、タイトルや静止画像をたして、動画ファイルを作ってみたのですが、するとファイルサイズがとても大きくなってしまいます。うーむ。不便。

はてなブログの機能にも、MP3ファイルの貼り付けはないし、どうしよう??

 

SoundCloundを使えば、はてなブログに音声ファイルがアップできる!

さあ、せっかくここまで来たのに、万事休す?!

そこで、救世主のように現れたのが、SoundCloudというYoutubeの音声ファイル版みたいなウェブサービス!

About SoundCloud - Listen to music

 

フリープランでは3時間までの音声ファイルをアップできる

英語ですがYoutubeのファイルアップロードなど使ったことがあれば、あまり難しくないと思います。

Accountを作成し、音声ファイルをアップします。アップできるファイルは1ファイルあたり5GBまで。ファイルタイプは、以下に対応。(詳しくは、こちらのSoundCloudヘルプページ参照。)

AIFF, WAVE (WAV), FLAC, ALAC, OGG, MP2, MP3, AAC, AMR, WMA 

フリーアカウントでは、合計3時間までの音声ファイルがアップできます。(有料プランもあり)

 

はてなブログに貼り付けるためのコード(embed)を取得

SoundCloudにアップしたファイルを、わたしが上の方に掲載したように、はてなブログに貼り付けるための方法です。

 

1. SoundCloudのMy pageで「Share」をクリック

My pageに自分の音声ファイルがリストになっています。貼り付けたい音声ファイルの「Share」をクリック

f:id:anishibuchi:20160604064006j:plain

 

2. HTMLコードを取得

次の画面の、上部で、「Share」「Embed」「Message」の中から、「Embed」を選択。「Code and preview」に表示されるコードを、はてなブログの「HTML編集」画面で、挿入したい箇所にペースト。

f:id:anishibuchi:20160604064334j:plain

 

以上です。

 

朗読のネット配信と著作権

実は、今回、本当は、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」を、朗読して録音してみたいと思ったのです。しかし、著作権上の問題が気になったので、調べてみました。

 

こちらのウェブサイト、朗読愛好家の方がまとめたものらしく、非常に詳しい情報が載っています。

 

朗読と著作権あれこれ

 

結論を簡単に言うと、作品まるごと録音し、ウェブページなどへ掲載する場合は、著作権者の許諾を得るか、著作権が切れた作品にする必要があるようでした。自分や家族が楽しむために録音することは可。「引用」の範囲内で、自分の意見などとともに録音、公衆伝達するなら可、限られたメンバーに録音ファイルを配布する(メールなどで送信)のは可、のようです。

 

まとめ

実は、今回は、新しい趣味として、朗読というのはどうだろう、というテストでもありました。

もし、子どもがいたら、おふとんの中で、本を読み聞かせているうちに、子どもがスヤスヤ眠りにつく、なんていうのをとても憧れます。今でも、夜寝る前には、ベッドで本を読むのが大好きですが、最近目が弱って、暗いところで本を読むのはつらくなり、オーディオブックを試しはじめたところだったので。

やってみて、朗読だけでなく、その後の編集など含め、時間と手間はかかるけれど、なかなか熱中できる趣味になるかも、と思いました。

 

でも、聞いてくれる人がいないと、たぶん、はりあいがなくて、続けられないだろうなあ。次はこんな作品を朗読してほしい、というようなリクエストがもしあれば、どうぞおしらせください。

 

わたしは、以前、自分自身が、忙しさやストレスで眠りにつくのが難しい時があったので、「眠りにつけない人のために何かしたい」という想いがあります。

 

わたしにとっては、趣味の朗読ですが、もし誰かの静かな眠りに役に立てるようなことがあれば、それは、嬉しいことです。

 

「ただ話を聴きます」という、深夜の傾聴サービスもオープンしているので、こちらもぜひ。

akikoquest.thebase.in

 

 

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