東京に来ています。Facobookで知人がシェアしてくれ、タイトルが心に響いたので、お二人のこと、今まであまりよく知らなかったのですが、イベントに参加してきました。
結論から言えば、行って良かった！
まっすぐで、とことん真剣で、でも決して重苦しくはなく、明るくポップで清々しい空気が会場を満たしていました。とても尊敬でき、ずっと応援したくなる二人でした。
「NO LIMIT=限界は幻想。夢を否定されない世界に」 登山家の栗城史多(くりきのぶかず)さん
栗城さんは33歳の登山家。単独、無酸素でのエベレスト登頂、六大陸の最高峰を登頂。そして何より、特徴的なのは、登山する自分の様子をインターネットで生中継。
2012年に気候条件の厳しい秋のエベレスト登頂で、重度の凍傷により手指9本を切断。その時は、頂上を目の前に引き返している。一時は本人も失望するが、家族や周囲の人の励ましを糧に、リハビリを経て登山家として復帰。
「見えない山を登る全ての人達と冒険を共有する」ことをミッションに、講演会やメルマガなどでも体験の共有・発信活動も精力的に行っています。エベレスト登頂とそのインターネット中継の必要資金は約5000万円だそうで、登山資金・インターネット中継資金の確保のために、自らスポンサー集めも行っています。
「全ての人にはその人にしか果たせない役割がある」NPO法人テラルネッサンスの鬼丸昌也さん
鬼丸さんは大学在学中に、カンボジアの地雷除去支援のために一人でNPOを立ち上げました。「世界平和=全ての生命が安心して生活できる社会を実現する」ことをミッションに、カンボジア、ウガンダ、コンゴ民、ブルンジ、ラオスなどで、子ども兵の社会復帰支援などの活動を行っています。
特定のリーダー(権力)が変える世界はもろい、一般の市民にこそ世界を変える力がある、という信念のもと、公的資金や特定の大口寄付に頼らず、一般の個人からの寄付で、活動資金の7割以上を集めています。
内戦の傷跡に苦しむ人々の存在、そして先進国に住む私たちが、その原因にどのように加担しているかという事実を発信し、応援者を募って寄付を集める、そのプロセスそのものが世界平和への一歩だというメッセージを明るく楽しく伝えています。
特に心に響いたメッセージ(グラフィックレコーディングにもトライしました！)
本日のお二人の講演と対談で、特に心に響いたメッセージは、たくさんありますが、例えばこんな感じです。
- 初めてのマッキーニ登山が一番辛かった。皆に否定されて応援者がいなかったから。お父さんの「お前を信じているよ」という言葉で、目の前にそびえ立った否定の壁を突き抜けて進めた。(栗城さん)
- 失敗、困難は、夢の木が枝分かれして、大きく成長していくためのもの。(栗城さん)
- 2ちゃんねるなどで、「下山家」と書かれて、案外いいと思っている。失敗を共有する世の中の空気を作りたい。否定のない世界、応援し合う場を。(栗城さん)
- 空気の薄いところで、カロリーを十分摂取できない状況では思考がカロリーを消耗する。呼吸で心の動きを整える。怖れや怒りも客観的に見る。(栗城さん)
- 私たち一人一人には選択する力がある。私たちは微力ではあるが、決して無力ではない。(鬼丸さん)
- 「世界平和」という大きなビジョンに向け、今の自分にできることをする。例えばそれは伝え続けること。それによって、問題意識をみんなが持つように。(鬼丸さん)
- 本当の支援とは、支援するもの、されるものがともに何が問題なのかを明らかにして、そこに今の自分で関わること。(鬼丸さん)
- (年間百何回もの講演を通し)自分の言葉を誰よりも自分が一番聞いている。そうすると、もう、自分を曲げようとは思わない。(鬼丸さん)
- 目指したいことがはっきりしていれば、助けてくれる人がどこかから現れる。(鬼丸さん)
自分のためにグラフィックレコーディングしたのもアップしておきましょう！
どうでしょう。このブログをわざわざ読んでくださるような、私のお友だちの中には、このお二人の話、面白いと思ってくださる方、けっこういるんじゃないかな、と感じています。もっと誘えばよかった！と思っています。
興味を持った方は、ぜひ、お二人それぞれのサイトをチェックして、機会があったら直接話し聞いてみてくださいね！
栗城さん、鬼丸さんへの、敬意と応援の気持ちを込めてしたためましたが、もし私が受け取ってここで発信することと、お二人が本当に発信したいメッセージにズレがあったら、それは私の責任です。お許しください。
栗城史多さんオフィシャルサイト
http://www.kurikiyama.jp/
NPO法人テラ・ルネッサンス
https://www.terra-r.jp/
