辺境カフェ café frontière

辺境を愛する旅人の書

東京卒業記念にブログを開設

本日、東京の住居を引き払い、宮城県の実家に泊まりにきました。モロッコでの生活を開始すべく、明日の夜、日本を発ちます。

 

東京には2003年から12年間暮らしました。今後、日本に暮らすことはあるかもしれないが、もう東京には拠点をおかない気がします。東京は今日で卒業かな。

12年間。干支一回り。人生においてはわずかな期間ですが、凝縮したたくさんの学び、たくさんの出会いを得た場所。刺激的でスピーディーな大都会。

東京で私が経験したのは、自分をいかす仕事と環境、さらにいかすための学び、まわりをいかす立場、自分とまわりをともにいかす方法、そして、自分をころす忍耐も、まわりをいかそうとする無理も。

このように振り返ってみて気付いたのです。いかす、ころすって、たとえ自分のことだとしても、ずいぶんと傲慢な。私をいかすのは、私ではない。もっと自然の大きな力が、私をいかしている。

都会暮らしのせいにするのは無責任だけれど、自然と切り離された暮らしが、視野を狭め、エゴを暴走させ、野生の勘を鈍らせる。

これからは、私が私の意志でしていくこと、できることは、ただただ「いきる」こと。他動詞の「いかす」ではなく、自動詞の「いきる」。生き物として。自然の流れに従って。具体的にやりたいことは、いろいろとあるけれど、結局はそれに尽きるな、と思いました。

この気付きを大切にしたく、記念にこのブログを開設しました。